生活保護を受けている世帯のこどもが大学や専門学校に進む場合、独特の手続きが必要になります。ここを知らずに進学を諦めるケースが、いまもあります。
世帯分離というしくみ
生活保護の制度上、大学等に通いながら保護を受けることは、原則としてできません。そのため、進学するこどもを世帯から分離したうえで、本人は保護の対象外として進学する扱いになります。
世帯分離をしても、同じ家に住み続けることはできます。「家を出なければならない」わけではありません。
ただし、世帯の人数が減るため、世帯全体の保護費は下がります。ここが家族にとっての負担になります。
進学準備給付金
進学にともなう新生活の立ち上げに対して、一時金が支給される制度があります。自宅から通う場合と、家を出る場合とで額が異なります。
金額は改定されるので、福祉事務所(担当のケースワーカー)に、その時点の額を確認してください。
授業料と生活費
- 高等教育の修学支援新制度(授業料等減免+給付型奨学金)
- 日本学生支援機構の奨学金
- 自治体や民間団体の給付型奨学金
これらは世帯の所得で判定されるため、生活保護世帯は最も手厚い区分に該当することが多くなります。施設や里親家庭を出たあとのお金にまとめました。
早めにケースワーカーへ
進学の意思が固まったら、できるだけ早く担当のケースワーカーに伝えてください。手続きに時間がかかり、申請の締切も入学前にあります。
「言いにくい」と感じる人が多いところですが、進学は制度上想定されている道です。
相談したいとき
学年、進みたい方向、お住まいの地域を書いて送っていただければ、使える制度と申請の順番を整理してお返事します。
調べてお返事します
お住まいの地域と状況を書いてお問い合わせフォームから送っていただければ、その自治体で使えるものを調べてお返事します。氏名は要りません。
調べても、自分の場合にどれが当てはまるのかは分かりにくいと思います。 年齢とお住まいの地域を書いて送っていただければ、あなたの場合を調べてお返事します。
相談を送る(氏名不要)氏名の欄はありません。一行でも届きます。
最終更新:2026-08-12 11:34:39。制度は改正されることがあります。手続きの際は、必ず最新の一次情報をご確認ください。
あわせて読まれています
施設や里親家庭を出たあとのお金。進学・就職で使える制度
進学したいけれどお金がない。そう思って諦める前に。返済のいらない奨学金、授業料の減免、住まいの支援など、使える制度を整理します。
児童扶養手当とは。ひとり親家庭が受け取れる手当
ひとり親家庭を対象にした手当です。誰が対象になるのか、いくら受け取れるのか、どこで申請するのかを説明します。
就学援助とは。給食費や学用品費が補助される制度
小中学校にかかる費用の負担を減らす制度です。対象になる世帯、補助される費目、申請の方法とタイミングを説明します。
保証人がいない。施設を出たあとの住まいの契約
身元保証人がいないために、就職や賃貸契約でつまずくことがあります。使える保証のしくみを説明します。